スキンケア・メークアップ化粧品や美容補助商品、化粧雑貨品などの製造・販売を行っている 株式会社 アイビー化粧品様。「一人でも多くの方に美しく豊かな人生を歩んでほしい」という創業者の願いから美しさを育む製品・サービスの提供を続ける同社の、情報システム課 係長 小池 美子 氏にmerisisデータセンターサービスとの長い関係性をうかがった。
はじめに御社の事業内容についてお聞かせください。
2016年10月に創立40周年を迎えた、化粧品などの製造・販売を行っている会社です。
昨年発売した美容液レッドパワー セラムは、モンドセレクション2017金賞を受賞しました。
2018年2月には美容液ホワイトパワー セラム(医薬部外品)を発売します。
レッドパワー セラムの詳細はこちら
商品はすべて最終的には訪問販売という形ですが、販売会社様から各営業所様などをとおしてお客様にお届けしています。
アイビー化粧品が好きだからアイビー化粧品を紹介しようと思ってくださる方々が多く、実際に販売しているスタッフの方に会うといきいきとされている方ばかりです。
工場などを入れると全国で10数拠点もあるのですね。
そうですね。東京、京都、大阪、米子、福岡を営業拠点として推進部・事業部、さらに埼玉県美里町に工場、研究所、物流センター、その他に研修センターもあります。
情報システム課としては現在どのようなことをされていますか?
今まで情報システム課はサーバーの保守業務を行ったり、データの整備に時間を費やす事が多かったのですが、2017年度・2018年度は営業支援に力を入れていきます。
今回はプライベートクラウドということで2016年6月くらいから7拠点とセンターという形でアイビー化粧品様の拠点間ネットワークを結ばせていただくなど、ネットワークの改修を開始されましたね。
はい。2016年の夏季休暇中に東京データセンターにあるサーバーをそっくり金沢データセンターに移動し、その後少しずつクラウドに移行していきました。
プライベートクラウドへの移行完了予定はいつ頃ですか?
2017年12月ですべて移行を完了します。当初は3年計画(2016-2018年度)でしたのでかなり早まりました。
全てのサーバーを移行するので、安全性を重視して3年計画にしましたが、初年度の様子を見てこれなら早めても問題なさそうという判断ができたので2年で完了するよう予定を繰り上げました。
データセンターを引っ越しされることを決めた経緯は?
当初は単純に当時使っていたVMwareをグレードアップしてバックアップを強化したいと御社に相談していました。しかし、最終的にインフラレベルからの大改革を提案されました。(笑)
もともと私は既存のやり方を改修するレベルで考えていたのですが、御社のご提案のとおり、データセンターを移設することによってコストも大幅に削減されましたし、情報システム課員が行っていた確認作業などのルーチンワークが減り、結果としてとても良いご提案でした。
コストも削減できたということですが、具体的にはどのくらいの効果がありましたか?
初期費用の回収に数年かかりますが、5~6年目からコスト削減できるという想定です。ランニングコストだけなら年間数百万円単位のコスト削減ができています。
導入を計画した当初、データセンター移設に関して私が社内で提案した時には、「もっと時間をかけて検討した方がいいのではないか」と、社内でも不安の声が多かったです。
そこで御社にその不安要素を相談したところ、まず第一段階として既存の仮想サーバーをそのまま移動し、その後、金沢のデータセンター内で、少しずつ仮想ホストからクラウドに移行する事にしました。
社内でも、そこで不安要素がかなり減り、やってみようかという方向に気持ちが傾いてきました。
無事引っ越しできて我々も安心しております。
そうですね。引っ越し自体はそこまで苦労していませんが、拠点間通信で少し課題がでました。ただ、もっと何か起こってもおかしくないと思っていましたので、当初想定していたよりトラブルは少なかったと思います。
それは今まで御社でデータセンター内のサーバー保守を行っていた経験があるからだと思います。弊社のサーバー環境に全く予備知識のない会社だと上手くいかなかったのかもしれません。
検討のきっかけや課題はどういったものでしたか?
情報システム課のメンバーで複数のバックアップスケジュールを調整し、正常終了を確認、バックアップ先のディスク容量が不足してないかなど、そういった細々とした管理が多く、人為的なミスやチェック漏れが発生するのではないかという危惧をいだいたのがきっかけです。
弊社に決めていただいた際に他の会社との検討はされましたか?
数社に声を掛けさせていただきました。
コストも含めて、全体的に御社の計画が優れていると感じました。担当していただいた御社の営業やSEの方の力が大きかったと思います。
御社は営業と技術の連携がとてもスピーディーなので、打合せの最中に発見された問題点が、その場で解決する事もあり、1回1回の打合せの密度がとても濃いと感じました。
小さい会社だからこそできるサービスもあると思っています。御社とはお付き合いも長いので、今は責任者となっている者が若い時代からご担当させて頂いていました。
移行した後、具体的になにが変わりましたか。
当初の課題だった、バックアップ作業に費やす細かい作業がなくなっただけでも毎日30分くらいの時間の余裕が取れました。目視でチェックする箇所も多かったので、とても楽になりましたね。
今はイメージバックアップの方は全部UDPに連動して、何か問題があれば連絡がくるので管理する必要がなくなりました。
ほかにはいかがですか?
データセンター移設の一環として、通信はWVSからWVS2に、VPNもCPAからFREに切り替えました。
CPAからFREに変更した事によって、今迄KDDIの通信でしかVPN接続できませんでしたが、FREは通信環境に依存しないので、モバイル環境はかなり向上しました。
サーバーを新規でたてる際にも非常にスピーディになりました。
クラウドにすると、必要なCPU、メモリ、ディスク容量だけ御社にお伝えすればすぐに見積りしていただけるので、とても楽になりました。
物理的なハードディスクはリソースプランニングの設定が難しいですよね。
はい。かなり余裕を持ってリソースを用意するので、結果的に無駄になる部分も多かったです。業務アプリをバージョンアップする際には、ベンダーさんから到底使い切れないだろうと思われるディスク容量を用意するよう要求されるため、初期構成はスペック過多になりがちでした。
クラウドにしたらリソースは後から追加・拡張することができるので、安心して最低レベルの構成からスタートさせることが出来ます。
ネット注文で24時間365日稼働しているシステムがあるということですが、そちらについてはいかがでしょうか。
そうですね。時期によっては僅かなダウンタイムでも、売上に影響してしまうので信頼問題にかかわります。サーバーのハードトラブルがないというのは、心理的にも情報システム課の負担を減らしてくれました。
今お預かりしているもので、クラウド環境のもの、物理のもの、全社でお使いのADサーバーもありますね。
ADサーバーやWindowsなどは相談先がないために不安を残したまま運用している部分がありました。
そこで、ADやDNS、Windowsサーバー全般のサポートをしてほしいと包括保守をお願いしました。
他ではなかなかやっていただけない形の保守契約ができ、いろいろと多岐にわたってサポートしていただけるので、助かっています。
弊社サポートセンターの印象はいかがでしょうか。
御社の場合、サポート範囲が広く、また技術者全体のレベルが高いと感じました。
データセンター移設時、VWSからWVS2に移行しましたが、一部の区間で通信が遅くなる、という現象が起きました。通信業者に直接連絡していただき、御社でできる限りの事をしていただきました。この時の対応からも、信頼感は増しました。
また、某システムで外部からのデータ取込みにアナログ回線を利用していたのですが、金沢のデータセンターでアナログ回線を引く事が難しいため、データの受信方法を変更しました。アナログ回線は、2025年にNTTがそのサービスを停止しますので、結果的に、早めにアナログ回線から切り替える事ができてよかったと思っています。
この度は、誠にありがとうございました。
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