ソニーグループの法人企業向けに特化したICTソリューションサービス「NURO Biz(ニューロ・ビズ)」を提供する会社として、2012年7月に発足されたソニービズネットワークス株式会社。「ビジネスのために、通信に何ができるか」を探求し、下り最大2Gbps/上り最大1Gbpsという超高速インターネット接続サービスを実現。この、超高速サービスを提供する同社の管理本部 執行役員 本部長 渡邉敏規氏、管理本部 管理部 総務・労務管理課 中山紗希氏に、ActionPassport導入の背景をうかがった。
はじめに御社の事業内容についてお聞かせください。
当社は、2012年にソニーグループのソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社を母体として発足し、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が展開する新ブランドである超高速インターネット接続サービス「NURO(ニューロ)」の法人版「NUROアクセス」というサービスを展開しています。NUROは現在、個人宅向け商用サービスとしては世界最速のインターネット接続サービスで、当社はこの通信速度に固定IP、SLA(サービス品質保証)などのビジネスに必要となるサービスを追加して提供しております。
この通信速度はどのようにして実現されているのでしょうか。
当社が提供してる「NUROアクセス」では、先進規格G-PONの採用と、その効果を最大限に発揮することのできるONU(回線終端装置)、これはメーカーと共同開発したものですが、これらにより、下り最大2Gbpsという速度を実現しました。また、G-PONの採用により伝送効率を28%向上させ、業界トップクラスの870Gbps超のバックボーンを確保することで、この高品質・ハイスペックなサービスを実現しています。
コストパフォーマンスにも非常に優れていますね。
はい、これまでユーザは、高いコストをかけて高品質・高スペックを実現するか、コストを抑えるかわりに、ほどほどの品質とスペックで我慢するか、という二択を迫られてきました。
しかしながら通信を利用するすべての企業は、高品質とハイスペックを、低コスト化を図りながら両立したいと考えています。当社の提供するNURO Bizは、それらの企業の要望にお応えするべく圧倒的なコストパフォーマンスを実現しています。
それでは、ActionPassport導入のきっかけについて教えて下さい。
まず、当社はワークフローに限らず、グループウェア、メール、またSFAなどに関しても積極的にクラウドサービスを活用し、コストの削減、環境に配慮した紙資源の削減などに取り組んでいこうという思いがあります。また、当社は営業がメインの会社ということもあり、外出している社員も社内にいるのと同じように仕事ができる環境を作りたいと考えていました。また、当社が提供しているサービスの中には、高速モバイルデータ通信として「NUROモバイル LTE/3G」というサービスがあり、自社のスタッフ自身がこの通信環境を用いてクラウドサービスを利用し、サービスのモデルケースとして検証活動を行なっていく必要があると考えています。このような背景があり、ワークフローに関してもクラウドサービス導入の検討を開始しました。
検討に際し、必要な要件としてはどのようなものがあったのでしょうか。
使い勝手や機能面での必要要件というものはもちろん有りましたが、当社がクラウドサービスを導入する際に最も重要視したのは、セキュリティレベルの高いサービスであるかどうか、またそのセキュリティレベルを明示的に確認可能かどうか、という部分です。
今回の選定においても、親会社であるソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社の情報セキュリティ・リスク管理を管轄する部門を介し、ソニーグループ基準のチェックシートによる確認の要請があり、その手順を経て導入に至りました。
チェックシートにはどのような項目があるのでしょうか。
多岐にわたるため細かくは申し上げられませんが、データセンターへの入退出に関する項目、監視体制、立地、耐震・防火性、空調設備、人的セキュリティ、ソフトウェア、ハードウェアに関する項目などです。
もちろん全てを100点満点でクリアするサービスは無いと思いますが、イーネットソリューションズさんのActionPassportは、私共の基準をクリアした最も安心の出来るサービスでした。また、当社が要望したこの膨大な量のチェックシートの提出も迅速に行なってくださいました。実は、サービス運用ポリシー上、こういったセキュリティチェックシートをご提出いただけないサービスプロバイダーもありました。
なるほど。それでは使い勝手や機能面での選択ポイントについても教えてください。
はい。初めてActionPassportをご紹介いただいた時に真っ先に感じたのは、「使いやすそうなサービス」と言うことでした。これは実際に利用するユーザの視点においても、利用環境を構築する管理者側の視点においても同様でした。画面のつくりは利用者が混乱しないよう作られていますし、構築に関してもマニュアルを読むだけでかなり高度な設定を自社内だけで行なえます。
機能面ではどうでしょうか。
機能面では、申請フォーム作成の自由度がかなり高いと感じています。これまで利用していたフォームと同じレイアウトを、エクセルなどのファイルを取り込んで効率的につくることができます。また我々の運用で将来的に必要になってくると考えているのが、
などですが、ActionPassportではこれらすべてが可能でした。複数ページの機能については、支払い申請などで明細が多くなった場合に2ページにまたがり記載される必要があります。また、フォームの改訂は避けられませんが、ActionPassportでは各申請案件がPDFフォーマットで保管されるため、データが表示されなくなるということもありません。組織改定も必ず発生しますが、組織を複製できることも、また場合によっては複数組織の運用が可能なのもActionPassportならではの機能でした。
※ ActionPassportの機能詳細:https://www.actionpassport.jp/product/function/application.php
それでは、現在のご利用状況と導入効果について教えて下さい。
現在は、一般的な稟議書、経費精算、出張申請・精算など12申請フォームで利用しています。外出先からの承認などによりスピード感をもった決裁が行なえています。これは当社のビジネスプロセスのスピード感にも合致するため、高い効果が発揮されています。
最後に、今後のご要望などがあればお聞かせください。
利用環境の構築中に何度かサポートセンターへご連絡させて頂きましたが、非常にレスポンス良く丁寧にご対応くださいました。これは導入検討時に、営業の方へセキュリティチェックシートの提出をお願いした際も同様だったのですが、このようにご対応くださることに大変感謝しています。これからも引き続き、手厚いサポートをいただければ幸いです。
お忙しい中、ありがとうございました。
イーネットソリューションズでは、ご導入前の各種ご相談にお答えする「サービス体験説明会」を実施しています。お気軽にお問い合わせください。
代表者 | 代表取締役社長 渡辺 潤 | |
---|---|---|
従業員数 | 179名(2019年8月1日現在) | |
事業内容 |
|
|
Webサイト | https://sonybn.co.jp/ |