2010.01.06
2010(平成22)年1月 吉日
株式会社イーネットソリューションズ
平素はイーネットソリューションズネットワークデータセンターサービスをご利用頂きまして誠に有難うございます。
現在、国内の企業HPにて相次いでおりますガンブラーウイルス感染によるHP改ざんについてですが、弊社よりお客様にウイルスの特徴および、感染対策などをご案内させていただきます。
本ウイルスではサーバの脆弱性を利用・攻撃し、HPを改ざんする手法ではなく一般PCをウイルス感染させPCからHP更新のID、パスワードを入手し、サーバへ正規ログインを行いHPを改ざんするのが特徴です。
ガンブラーウイルスは「ガンブラーウイルスの特徴」でも触れましたが、HP公開サーバへ直接攻撃するウイルスではなく、感染対象のPCに保存されているHP更新用IDとパスワードを盗み、その情報を使い、サーバへは正規のログインを行ってHPを改ざんする活動を行います。よって、クライアントPC側での感染対策が有効となります。
クライアントPCでのウイルス対策およびセキュリティホールのメンテナンスが必要です。
ガンブラーでは現在のところ、セキュリティホールへの攻撃コードを含んだPDFファイルやFlashコンテンツをブラウザを経由し自動実行しPCをウイルス感染させます。
セキュリティホールのメンテナンスは、下記アプリケーションを最新バージョンへアップデートすることで実施できます。
※対策の施されたAdobe Readerのセキュリティアップデートは、1月13日の配布予定となっておりますが、それまでの暫定処置として以下の対策が有効です。
上記URLより最新版をダウンロードしアップデートした後、以下の設定を行なってください。
Adobe Readerのメニューバーから「編集」→「環境設定」を選択します。
メニュー左側の「分類」で「JavaScript」を選び、右側の「JavaScript」項目中の
「Acrobat JavaScriptを使用」のチェックを外した後、「OK」ボタンを押します。
(初期設定では「Acrobat JavaScriptを使用」がチェックされています)
サーバ側では、正規のHP更新ログインIDとパスワードを使いログインしてくるウイルスに対して、接続制限を行うことが有効な対策と思われます。
ー 例 ー
ガンブラーウイルスに感染したPCを発見した場合、またはガンブラーウイルスによりHPが改ざんされた場合は以下の対応を行ってください。
お使いのウイルスソフトにて、最新のパターンファイルにアップデート後、ウイルススキャンを実施し、ガンブラーウイルスの駆除を実施します。
<暫定対策として>
・FTPサービスを一時的に停止する
・HP更新用パスワードの変更を実施 ※
※ 感染したクライアントPCでの駆除を行わない限り、新しいパスワードで再改ざんされる可能性が高い為、感染PCの特定とウイルス駆除が最も重要となります。
<亜種などへの対策として>
FTPに代わる更新方法への切り替えを追って検討・実施することが有効。